D.A-Booster開発・製作者としてどういう音でどのように考え作られたのか、出来るまでの軌跡

わたくしDAさんがメインのお仕事としてやっているD.A-projectというギター機材制作の個人ブランドがあり、そこのメインの製品がD.A-Boosterです。

D.A-project
https://daprojecteffector.com/

この公式のページ等にもD.A-Boosterというエフェクターについて書いてきましたが、あらためて、この個人のブログにも、個人的に作るまでに考えたことや、どういう音をイメージして、どう使うものとして、どうオリジナル性だすか考えたことなどを書いていこうと思います。

D.A-Boosterを作り始めたきっかけ

2007年頃の事だと思います。
当時ギタリストとして所属し活動していたバンドを抜けることになりました。

その理由としては30代に迫る年頃で、ギター歴としては15年位になるものの、自分のギタリストとしての技術に限界を感じてしまったからです。

ギタリストとして成長するための環境は整っていました。
素晴らしいギタシストに師事し、バンドメンバーの相方のギタリストも優秀なギタリストで、練習方法や、自分の弱い点を改善する方法やアドバイスを受けられる環境でした。

それにも関わらず、練習すれども自分で成長を感じられずに、常に自分の出す音が気に入らない状態だったからです。

決定的だったのは、結果的に最後となったライブで演奏中に愛用のロック式のギターの5弦が切れた事です。
ライブ中に弦が切れることがまれなのに、5弦が切れるなんて思ってもみなかったですし、ライブで緊張する性格でもないのですが、自分の出す音に納得がいかず力が入っていたんでしょう。

5弦が切れた時に「あぁ。オレはここまでだな。」って思いました。
そしてバンドを辞めることになりました。

その後、将来の目標を失った僕は、これから何をするべきか考え始めました。
自分が誰のために何が出来るかっていうのは、なかなか自覚としてみつけられないと思ったので、周りの人に聞いて回りました。

僕がどう役に立てているか?を、

そこで多かったのは、機材や部品の知識と、機材を作れるという点でした。
そして「オリジナルのエフェクターを作ってみたら?」というアドバイスから、今のD.A-projectが動き始めるきっかけになりました。

D.A-Boosterはバッファー作りからできた副産物

オリジナルのエフェクターを作るとなった時に、まず取り掛かったのは「いいバッファーを作る」という事でした。
というよりもこれが自分の出したい音を決める最重要な部分だと思って、自分が思う最高のバッファーを作ろうと始めました。

ギターというのはアクティブ回路を内蔵していない場合は、基本的にハイインピーダンスなので、それを外部ノイズの影響を受けにくくするためにローインピーダンスにする必要があり、多くのエフェクターやアンプのインプット直後にバッファー回路が入っています。

このバッファー回路の音質によって基本となるギターの素の音が決まると感じていたからです。

僕は電気系の学校を出たわけでもなく、興味がありネットからの情報でエフェクターの回路を学び、自分の機材などを作ったり、既存のエフェクターのカスタムなどをやっていました。

それらの知識とネットで得られる情報をフル活用し、作って試せるバッファー回路を片っ端から音を聴いていきました。

トランジスタを使ったものにするか、オペアンプを使ったものにするか聴き比べて、オペアンプを選択、

安定して仕入れ可能なオペアンプの中からどのオペアンプを利用するか、1回路を使うにしてもシングル、デュアル、クアッドのオペアンプと比較してどうか。

次はコンデンサはどうするか・・・。

試せる部品、組み合わせはとことん試して聴き比べました。

一番最後に抵抗が決まり、音を出した時に「これだ!」と一人でガッツポーズしたのを覚えています。

そうして出来上がったはD.A-Bufferでした。

D.A-Buffer(※現行のデザインです。)
https://musiclife.cart.fc2.com/ca27/83/p-r-s/

ですが、バッファーとして販売しても伝わらないし、売れないだろうと思いました。
そこでブースターにしようと思い出来たのがD.A-Boosterです。

バッファー回路というのは増幅1倍の増幅回路なんです。
この増幅率を変えられるようにつまみをつければブースターになります。

D.A-Boosterの目指した音は?

出来るだけギターとして必要な音がしっかり出るように心がけました。

僕が思うギターとして必要な音とは、中高音です。
特に高音域の質感が大事だと思っています。

ハードなサウンドで低音を求める方がいるのはわかってますが、レコーディング等で実際にミックスする時にギターの低音は削られる事が多いですし、バンドアンサンブルを考えた時に必要になってくるのはボーカルより上の高音域の部分だと思っています。

そのために、高音域が劣化しないように、かつギターの艶を感じられるように作りました。

イメージしたのは上昇フレーズで、ハイポジションのプレーン弦をチョーキングした時に鋭く艶があり突き抜けるような音が出る。そういったイメージでした。

そのために、高音域に艶があり、レスポンスを感じるブースターになったと思っています。

D.A-Boosterを販売するために。MusicLifeさんとの出会い

D.A-Boosterの原型が出来た時に、これをどう売ろうか考えました。

そこでギタリストつながりでFacebookでフレンドになっていたMusicLifeさんとの出会いがありました。

Music Life ~弦・ピック激安店
https://musiclife.cart.fc2.com/

ギター機材・弦・ピックとうの通販サイトMusicLifeを運営しながら自身もプロギタリストとして活動している方でした。

Nori @宮尾範和
https://twitter.com/norinori0107

なん度かやり取りをして、D.A-Boosterのプロトタイプを試してもらうことになりました。
客観的な評価が欲しかったので、彼が本当にいいと思うなら販売しようと思ってました。

そして彼から「これを売ろう!」と言ってもらえたので商品として販売することになりました。

僕は物は作れますが、マーケティングはまったくだったので、彼にお願いしたからこそ、これだけ知ってもらえて、続けてこれたと思ってます。

D.A-Boosterのデザインの決めて。

このD.A-Boosterのデザインは、かなり試行錯誤しました。

たくさん作る上での作りやすさ、オリジナルとしてのすぐに分かるインパクトのあるデザインを模索しました。

発売当時はアクリルを使って商品として販売されているのは無かったので、現在のデザインであるアクリルをLEDで光らせるというデザインにしました。

使うアクリル材も普通の透明のアクリルでは無く、ガラス色にすることで消灯時もちょっと高級感を感じるようなデザインになっています。

また、表からホコリ等が入らないようにロゴは裏面から刻印するようにし、LED部も光がアクリル内に入りやすいように裏からザグリをいれて、と見た目に映えるようにちょっとした工夫をしています。

また、音楽を演奏する、ギターを演奏する、そういった人は個性・独創性・オリジナル性を大事にするのをわかっていたので、少しでも「自分だけの」という満足感が得られるようにLEDの色を選べるようにしました。

D.A-Boosterは安すぎる。

発売当初から購入いただいた方から、同業者から安すぎると言われてきました。

発売当時は12,000円でした。

2011年当時は、超円高の頃で1ドル=90円を切ることもあった時期で、また消費税も5%でした。

なんで12,000円にしたかというと、当時XOTICがEP BOOSTERを発売した頃で機材好きの中では話題になっていました。そのEP BOOSTERが12,000円程度でした。

見た目的にも絶対に比較されるとわかっていました。

そんな状態で、無名で値段も高かったら相手にもされないだろうと思い、同じ値段で勝負することに決めました。

世界的に量産して販売しているXOTICと、個人でハンドメイドで同じ値段で売るなんて正気に沙汰じゃないのはわかっていましたし、当然MusicLifeさんからも反対されました。

ですが、高くして「EP BOOSTERより高いから良くて当たり前」とかっていう評価のされ方をしたくなかったんです。

本気で音質にこだわって作ったので、同じ土俵で音質の評価でいいと思ってほしかったので同じ値段で売ることにこだわり、MusicLifeさんが折れる形になりました。

こういった性格もあり、モノ作りする人間としては向いているかもしれませんが、ビジネスは全く出来ない人間だなぁと自覚しています。

その後、円安になり、2度の消費税増税により現在の価格になりました。

また、扱っている場所によって値段が違うと思います。

Amazonでの価格はかなり大幅に値上げをしているように見えますが、
Amazonでの手数料、その上乗せ分の価格上昇に伴う消費税を考えたら僕の目線からはほとんど変わってません。

created by Rinker
ノーブランド品
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また実店舗で取り扱っていただいている島村楽器 ミーナ町田店さんがありますが、
こちらは店舗があるわけですし、その運営費用もあるので高くなって当然だと思います。
その分、試奏して購入できるので、お近くの方は是非ご利用していただき、その場でご購入していただきたいです。

島村楽器 ミーナ町田店
https://www.shimamura.co.jp/shop/machida/

ネットでの販売と、実店舗での販売、ショッピングサイトでの販売はそれぞれコストが違うので価格が違って当然だと思います。
使いやすさも人それぞれだと思いますので、使いやすいところでご購入いただければと思っています。

D.A-Boosterのマイナーアップデート

これまで1800台以上を一人で作り続けているので、故障しないように、安定動作するように、など同じ回路・設計でも、少しずつアップデートしてきました。

また、部品が生産終了したりなどもありますので、同等品を探して変更したりもしています。

そんな中で最近のアップデートで良かった物があるので紹介します。

D.A-Boosterはメカニカルスイッチを使用していますが、これがどうしても「カチッ」という物理的な音が出てしまいます。

これはいくつか声を頂いていたので、新しいスイッチを見つけ次第試していました。

そんな中で、同等の見た目で極めて物理的なスイッチ音が小さいスイッチを見つけたのでそれを使用することにしました。

静かな中での演奏に役立てると思うので、そういった方には是非新しいD.A-Boosterをお求めいただいきたいと思っています。

スイッチの交換については、工賃を貰いすぎるのも申し訳ないし、安すぎたら良くないだろうしと僕のモノ作り脳では値付けが難しいので、改めてそっとD.A-Boosterを購入いただけるのがありがたいです。

カスタムオーダーで見積もりを出すのが一番胃が痛い。そんな性格なので(汗)

D.A-Boosterはいつまで作り続けるのか?

2011年11月に販売開始して、9年が過ぎました。

いまだに注文が途切れずにいただけているので、とてもありがたく思っています。

現状、D.A-Boosterの部品の中に実は生産終了した部品があるのですが、世界的にはまだ在庫たくさんあるのでその間に代替部品を探してでも続けようとは思っています。

僕が作るのをやめた途端に、プレミア価格で取引されるようになったら悔しいですから(笑)

僕にとって大きな転機が来ない限りは続けると思います。

ネットの片隅で作り始めたD.A-Boosterを見つけてくれて、Twitterでつぶやいてくれたり、ブログに書いてくれたりしてくれた方がいたおかげで、そこからまたD.A-Boosterを知ってくれている人もいるので、本当にみなさんのおかげで作り続けられていると思います。
ありがとうございます。

このブログで、D.A-projectの他の製品についても書いてみようと思いますが、ここまで濃い内容にはならないと思います。

それではまた次の記事でお会いしましょう^^

以下、D.A-Booster販売ページ

MusicLife販売ページ
※最安値で買えますが、発送には時間をいただきます。
https://musiclife.cart.fc2.com/ca5/82/p-r-s/

Amazon販売ページ
※手数料分、増額分の消費税分で高くなってますが、
在庫を確保しているのですぐに発送できます。
https://amzn.to/2WNnU5D

島村楽器 ミーナ町田店 店舗ページ
※店舗での取扱なので高くなってますが、
じっくり試奏してご購入いただけます。
試奏して良かったらそのお店で是非ご購入してください。
https://www.shimamura.co.jp/shop/machida/

【ブログ外で投稿主のやってること】
ギターブースター製作 D.A-project
https://daprojecteffector.com/
ニコニコ動画投稿
https://www.nicovideo.jp/user/17005243
Youtube動画投稿
https://www.youtube.com/channel/UCAj8wqPqMZdAxpURAT_rSxg
小説投稿 pixiv
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15570584

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