ファスト映画と漫画村の問題に見る、無料マーケティングの強みと課金販売の閉塞感

先日、Youtubeなどの動画共有サイトで映画を短くまとめたファスト映画が問題になっているというニュースが報じられていました。

被害総額は900億円なんて言われています。

以前は似たような著作権に関わる大きなニュースとして漫画村が問題になりましたが、

漫画村の問題のときには、当然ながら漫画村を批判する声が多く見られましたが、こんかいのファスト映画に関しては投稿者を養護する声も多く見られます。

なんでこのように差があるのかを書いてみたいと思います。

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ファスト映画ってなに?

そもそもファスト映画とはなにか?ですが、

2時間位ある映画をダイジェストにして10分程度の動画にされてYoutube等に投稿されているものです。

ちょっと気になる映画を、気軽に見るにはいいかもしれません。

時事通信社:「ファスト映画」で3人逮捕 全国初、著作権法違反容疑―宮城県警
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021062300862&g=soc

漫画村ってなに?

漫画村というのは、今は閉鎖されていますが、あらゆる漫画を無料で読めるように公開していたホームページです。

時事通信社:「漫画村」運営者に実刑 海賊版サイト収入「犯罪収益」―福岡地裁
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021060201017&g=soc

ファスト映画・漫画村の共通の問題点

ファスト映画、漫画村ともに、他人の著作物で無断で、ファスト映画はYoutubeからの広告収入を、漫画村はホームページとしての広告収入を得ていたのが問題です。

漫画や、映画は様々な権利を持った会社が関わっています。

今回問題になったファスト映画では、900億円の損失というように書かれていますが、これは単純に見つかったファスト映画チャンネルの収益の資産によるもののように思いますので、映画製作側が直接的に900億円損したというわけではないように思います。

とにかく、勝手に他人の著作物で収入を得たのが問題ということですね。

なぜ漫画村は批判されて、ファスト映画は養護されているのか?

漫画村がニュースになったときは、漫画村やその利用者はかなり批判されていました。

しかし、今回のファスト映画では、投稿者を養護するコメントもよくみかけます。

養護するコメントの内容としては、

「短く見られて楽しんでいた。」
「ダイジェストとしてみて、実際に映画を見た」
「わかりやすくまとめられていて、映画を見たくなった」

など、コンテンツとして評価されていて、かつ映画の販促にもなっていたという声が多いようでした。

漫画村は全編コミックが読めたのに対し、ファスト映画は切り抜き動画なので、こういった声が上がっているのかもしれません。

また、漫画村は2018年頃に問題として大きく取り上げられるようになり閉鎖になりましたが、それから3年ほどという短い期間ではありながら、ネットを利用する人のコンテンツの捉え方に変化があるのでは無いか?とも思います。

近年、切り抜き動画というのが当たり前にあります。

生放送主体のVtuberから多く見られるようになり、最近では大手のYoutube配信者が切り抜き動画を許可性にしたりして増えてきています。

もともと企業系VTuberさんは、企業側が動画の二次利用についてガイドラインを設けていて、個人の二次利用の収益化について認めていたこともあり、一気に広まっていったのもあると思います。

にじさんじ二次創作ガイドライン
https://event.nijisanji.app/guidelines/

ホロライブ二次創作ガイドライン
https://www.hololive.tv/terms

こういった切り抜き動画を当たり前に見られるようになったことで、動画を見る側にとってはファスト映画も同列に見られるようになり、「切り抜き動画だからいいじゃん」という考えになっているとも思われます。

コンテンツは無料で広まる

漫画村は海賊版サイトでした、ファスト映画は切り抜き海賊版動画という事になるでしょう。

この海賊版というのは著作権の観点でみるとよくないことですが、マーケティングの観点でみると学ぶべきものがあると思います。

アジア圏では日本のあらゆるコンテンツの海賊版が出回っています。

日本で有名になればなるほど、海賊版も増えるのでお金はないけど海賊版で見られる人も出てきます。

そうなると、知名度を一気に稼ぐことが出来ます。

2010年頃にアジア圏で日本のセクシータレントが一気に知名度を得たことがありました。

それは海賊版による効果でした。

AVの権利を持っている企業としては販売機会を失うことになりますが、タレントとしては知名度を得るということは大きな武器で、よくアジア圏の各国で営業されていたのを覚えています。

また、最近だと、鬼滅の刃などのアニメもアジア圏では海賊版で広まって知名度をあげているのもネットを理解している人なら解っていることだと思います。

海賊版自体は良くないですが、その本質を知って、どこまで無料で公開するかのさじ加減はありますが、販売する側が初めから無料で公開すれば海賊版はいらないものになるのでは無いでしょうか?

漫画村・ファスト映画が見られたのはユーザーが求めたものだったから

漫画村の問題が起こったときに思ったことがあります。

漫画村のようなサービスを出版側が提供してなかったのが問題じゃないか?という事です。

出版社の垣根を超えて、あらゆる漫画を見やすく公開していたから利用者が多かったわけです。

同じことを漫画出版業界がやっていれば問題は無かったと思います。

多くの場合、権利を持つ側がユーザーが求める形で提供できておらず、それに気づいた人がユーザーが求める形で海賊版を作るという流れだと思います。

それは、やはりその業界側の怠慢としか思えません。

業界全体で漫画総合サイトを海外版含め無料で公開すれば、そのサイトの広告収入でけっこういけるんじゃないかと思うんですよね。

また、広告がうざい人は、サブスクライブで広告表示を無くせるようにすれば継続的な収益にもなります。

これを出版側がやってないほうが問題だと思っています。

また、ファスト映画も同様に、Youtubeでの動画視聴が当たり前になっているのは誰でも解かることです。

Youtubeにも課金して映画を見られる機能があります、それに誘導するための公式認定の切り抜き動画が多数あったほうが、たくさんの人の知る機会になり、その中から本編に課金する人も出てくるでしょう。

今回逮捕者が出ましたが、本来は彼らに本編誘導のダイジェスト動画を作らせるべきだったと思います。

著作権周りが時代についてきていない

著作権というのは大事だと思います。

でも、わたくしDAsan個人としては、無限にコピーできるデジタルコンテンツは無料であるべきだと考えています。

今は、それを見た人の中には「課金させろ!」と言ってスーパーチャットで投げ銭をしたり、メンバーシップ登録などでサブスクライブしてくれたりという方法があります。

今のコンテンツビジネスが取るべき方法は「お金を払って見て!」ではなく、「見てくれてありがとう、良かったらお金を払ってね。」だと思います。

この方法は作る側としては大きなリスクですが、物作りとは本来こういうものだと思います。

本当に良いものでないと値は付かない。

お金を払わないと見られなかったから見てみたら、払った金額の価値無かった。というのはもう過去のものにしたほうが良いと思います。

また、制作費が集まらないならクラウドファンディングもあります。

期待されている作品ならお金は集まるでしょう。

でも、期待もされていない、公開しても誰もお金を払ってくれない。

それはそれまでの作品だったということです。

血も涙もないような書き方ですが、そういった作品は現実に毎日たくさん生まれて再生されずに埋もれていってます。

コンテンツに対する評価というのはそういった物なので、今の時代のユーザーの動きに則したサービスの形を考えるべきだと思います。

それではまた次の記事でお会いしましょう^^

過去記事:NKODICEが軽く炎上した件を読んで、クリエイターとして物を発表する上で覚悟するべきこと。

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